治療院について

 

 

当院の治療について

 

 現在 、鍼灸(はり・きゅう)治療を受けられる場所は沢山有ります。ですが症状の有る部位に刺だけの治療、お決まりのツボに刺だけの治療をするところも少なくありません。不妊や自律神経の失調には東洋医学の理論により病態を把握し証(東洋医学の診断・治療理論)を立てツボを選び適切な治療法をしなければ本当の効果は得られません。

 当院では不妊治療に対しては中国の著名な鍼灸師である呉澤森先生より学んだ中国の東洋医学(中医学)の理論を中心に治療しています。中国といいますと現在の問題のあるイメージを思い浮かべられる方も多いかもしれません。ですが東洋医学は現在の中国を中心とした中国大陸で生まれ発展し、日本に伝わったものです。中国の歴史的文化の優れた面は日本人も深く知っているところです。現在の中国は問題のある面も有りますが、優れた面も失っているわけではありません。そしてそれは中国の真面目な中医師にも言えることです。中国では鍼灸師は医学部に入り鍼灸師となり、医者と同じ扱いです。中医学(鍼灸・漢方の中国での呼び方)に関しては大学も多数存在し、国家が多額の予算(毎年数約億円)を割き切磋琢磨させ研究しています
 こうよう鍼灸治療院では不妊に対し中医学をベースに患者様が妊娠、無事出産をできるよう日々思考と研究、情報収集にはげんでいます。ぜひ当院の本格的な鍼灸(はり・きゅう)治療を御体験ください下さい。鍼灸治療の体にあたえる影響に驚かれるはずです。

呉澤森:中国上海中医薬大学院卒業、元WHO上海国際針灸養成センター講師、元上海針灸経絡研究所研究員・主任医師、1988年北里大学東洋医学研究所の招待で来日、厚生大臣指定講習会専任講師、日本中国医学開発研究院院長・主席教授。呉先生の論文により日本に鍼灸による逆子治療が広まりました。

 

院長より


 私が始めて不妊に対する鍼灸治療について知ったのは呉澤森先生の治療院で勉強させてもらっている時でした。そして開業してから不妊の患者さんが来院され、具体的な治療知識だけでなく妊娠出来ない女性の心理、不妊治療のすえ妊娠し流産した方の精神的ダメージの深さを知り深く精神的な配慮していかなくてはいけないこと痛感していきました。また不妊治療をする側としては「不妊治療」は無事生まれてくれなければ意味が無い、オールorナッシングな面が有りますので色々な意味で非常に重い仕事でも有ります。ですが苦労の末に出産され来院された患者さんの幸せ感は凄まじいものがあり完全予約制で日により乳児連れの治療を行っています。不妊患者さんが接触することはありません、不妊に悩む患者さんを「何とか無事出産させてあげたい」という気持ちとともに「もし患者さんが子供が出来なかったらどうしよう」という恐怖を感をじます。当院では、たとえ通院することがなくても一度でも治療をした患者さんには自宅での自家用のお灸の場所と方法を教えることや不妊に対する情報の提供など出来る限りのサポートをいたします。来院された時は患者さんの意向をお話下さい、最終的には患者さんの意向を尊重します。年齢を気にしすぎず、焦らず腰をすえ、しっかりとした健康な母体をつくっていきましょう。



 

 

不妊に対する鍼灸(はり・きゅう)効果

 

 当院では鍼灸(はり・きゅう)治療により子宮内募の改善、頸管粘液の改善、採取した精子の改善、基礎体温の改善、乱れた周期の改善、血流の改善その他付随する、冷え、眩暈、頭痛、腰・肩背痛などの不定愁訴の改善を改善することにより、結果、妊娠、出産に至っています。

 鍼灸治療は不妊治療の場合、主に自律神経、ホルモン・バランスの不調に対して良い効果が得られます。卵管の狭窄・閉塞、重度の子宮内膜症などの症状(卵管の通り、卵管采の問題)が原因で不妊になっている場合に対しては現時点で、直接の改善は難しく、ART(体外受精、顕微授精など)の補助として着床率を上げるための治療が妊娠・出産への最善の方法と考えています。ですが、あくまで患者さんの希望を第一に、それに対し最善の治療を考え、無事に出産出来るまでをサポートします。

 

 

治療頻度の目安

 治療の頻度、回数としては週一回の治療を2ヶ月うけることがベースになります。自宅での自身による自家用灸をすると効果はより上がります。2回の治療と自宅での自身による法灸で妊娠された方もいます。ですが採卵に掛かる費用を考えると鍼灸治療で節約をするのは合理的では無いのでお勧めは出来ません。40歳を越えると状況は厳しくなってくるので週2回の治療で自宅での自身による方灸を理想とし、少なくとも週1回の治療を強くお勧めします。いずれにせよ最終的には患者さんの考えを尊重しています。



年齢と妊娠、出産

 2012年の日本産婦人科学会のデータではART(体外受精、顕微受精など)治療中の女性の妊娠率は25歳で26.1%、35歳では23.4%、40歳では13.6%、45歳では2.5%と35歳からは急激に数字が落ちます。また妊娠した後も流産率は25歳で13.7%、35歳で20.0%、40歳では35.4%、45歳では67.5%と妊娠してからも35歳を過ぎると年々状況は厳しくなります。そして年齢別周産期死亡率(*)は前総数では4.1ですが40~44歳では7.8、45歳では9.4と顕著に上昇します。そして母体に起るリスクとして妊娠高血圧症候群の相対リスク比は30歳を1.0とした場合、40歳で1.72、45歳で2.68となり(妊娠高血圧症候群は全妊婦さんの5~10%にみられます)、妊産婦死亡率は出産10万に対し30歳では3.3、40歳では11.6、45歳では54.9となります。

 鍼灸では着床率以外では現在まだ信頼の置ける大規模な臨床試験のデーターは出ていません。ですが人類の歴史では出産は命がけの行為で、また権力者が世継ぎを作ることは国の安定に関わる一大事でした。ここ日本では幕末辺りまでは東洋医学が国の主流の医療でした。当然、東洋医学でも不妊に対する研究は長い歴史の中で盛んに行われました。そして予防医学は東洋医学の真髄です。当院ではアンチ・エイジングに対し出来る限りの治療をし無事出産し母親、子供とも健康な産後をを迎えられるよう最善を尽くします。



踏み出せずにいる一歩を踏み出せば強い味方を得られる

年齢にもよりますが、不妊のクリニックに通われる方の9割以上が、治療を続けていれば妊娠することが出来、どうやっても妊娠出来ないという方は極僅かです。ですが、なぜか上手くいかない、着床しないという方も多いのが現実です。そのような場合、鍼灸治療は非常に強い力になれる場合が多いです。はり・お灸と聞くと、どうしても不安になられる方が殆どだと思います。ですが不安で踏み出せずにいる一歩をなんとか踏み出して頂ければ、鍼灸(はり・きゅう)治療、東洋医学の有効性、素晴らしさを体感され、妊娠から妊娠中のトラブル、安産、またその後の人生に起きる病状に対し強い味方を得ることが出来ます。なぜか上手くいかない、どうして良いか判らないという方は是非、当治療院の鍼灸治療をお試し下さい。不妊で悩まれている方々の支えとなり、最良の結果への手助けが出来れば当院としてそれ以上のことはありません。